- 2009-6-8
- コラム
昨日、以前、何度も繰り返し読んだ記憶があるピーター・ドラッカー教授の「経営者の条件」を再読した。
もう10回程度は読んでいるかと思うが、ただ読むということと、理解・習慣化・実践して成果に結びつけることとの違いをあらためて痛感した。
本書には、経営を効果的にすすめるために必要なエッセンスがちりばめられた良書ということで有名なのだが、読むたびに内容の奥深さに感嘆する。
ドラッカー教授は、本書の中で成果をあげるために身につけておくべき習慣的な能力が5つあると述べている。 また、それらを習慣化していかないと意味がないとも述べている。
その5つとは、下記の5つである。
1.何に自分の時間が取られているかを知ること
2.外の世界に対する貢献に焦点を合わせること
3.仕事ではなく成果に勢力を向けること
4.強みを基盤にすること
5.優れた仕事が際立った成果を上げる領域に力を集中すること
経営をしていると、ふと気がつくと、内外から自身の時間をコントロールされているということが多い。
また、スタッフの強みではなく、弱みに焦点を当ててしまい、気をもむこともよくあることである。
このような書籍に何度となく出会う中で、読書は本当に費用対効果の高い投資であると思う。
ドラッカー教授と並べて考えるわけにはいかないが、私の執筆した「勝ち組歯科医院 55のポイント」も、歯科医院経営で悩まれている先生方が日常の経営に取り組まれる中で、「そうだ、そうだ、ここが大変だったんだ」、「ヒントではなく、答が欲しかったんだ」というご要望に応えるべくクインテッセンス出版から発売していただいている。
経営で成果を期待されている方々の何らかのヒントになればと考えている。