- 2016-2-6
- コラム
院長先生は、(歯科)医師としての知識・技能に加え、歯科医院を経営する経営者としての能力が必要になります。
実は、歯科医院はコンビニエンスより数が多く、過当競争状態になっています。
その中で歯科医院として成功していくためには、無策では非常に困難です。
歯科医師としては十分な知識・技能を身につけても、経営については、ご自身で学ぶ機会を作らないと、なかなか経営の能力を開花させるのは難しいかと思います。
そんな中で、院長先生に求められるのは、歯科業界の業績好調な医院から学ぶのみでなく、失敗した例も含め、他の様々な事例から学ぶという謙虚な姿勢が必要なのではないでしょうか。
ハーバード大学のレビット教授は「新商品やビジネスの新しいモデルは、大半は革新的なものではなく、模倣から生まれたものである」と言っているそうです。
歯科医院の経営においては、経営者としての院長先生が知っておく必要があるのは、以下の4点ということです。
1.物事には本質があり、その本質から離れたところに成功はないということ
2.同業者である他の歯科医院の成功事例から学ぶ謙虚さをもつこと
3.歯科医院からではなく他業種の成功事例から学ぶことのできる柔軟性をもつこと
4.ビジネス以外の様々な現象からもヒントを得ることができ、それを歯科医院経営へ取り入れる応用力を持つこと
重要なポイントは、謙虚に、柔軟に、そして応用力を身につけることなのです。
まず、早急に実践可能で、比較的効果が高いのは、同業者(歯科医院)から学ぶことです。
それでは、医院見学を実施する際のポイントをご報告致します。
「類は友を呼ぶ」「朱に交われば赤くなる」という諺があります。
あまりいいイメージを持たれない方もいるかもしれませんが、本来、上記の諺は良し悪しに関わりなく使われるものです。
上記の諺を良い意味でとらえてみて下さい。
成功している(成長し、かつ黒字)経営の医院・企業と付き合うことで、ご自身の歯科医院も自然と自然と良い方向へと変わることがあるようです。
一例として、成功している人や企業と付き合っていることで、成功率は25%程度上がるという結果があります。
まずは、成功している歯科医院から学ぶことで、自医院の活性化につなげていくことが重要です。
他医院への見学の際のポイントは、以下の5つです。
1.医院見学へは院長だけでなく、スタッフとともに訪問する
2.ノウハウのみでなく、様々な取り組みの奥底にある考え方を学ぶ
3.院長の理想の医院像を確認して、そのイメージに近い、ツキのある医院へ訪問する
4.後日、ミーティングで自医院へ取り入れることが可能な点は何かを全員で話し合う
5.見学先医院へ感謝状とともに、スタッフの感想文をお送りして、双方に意義のある見学にする
是非、様々な事例から学ぶ素直さと、謙虚さとプラスの思考を持ち続け、歯科医院経営に成功していただければと思います。