- 2016-3-16
- コラム
皆様の歯科医院では、どのようなミーティングを実施されていますでしょうか?
歯科医院において実施されるミーティングには、一例として以下が挙げられます。
・院長先生を中心として実施されるミーティング
・スタッフを中心として実施されるミーティング
・新治療法や接遇改善等の学習ミーティング(研修会形式)
・経営改善・業績向上策を皆で検討するミーティング
他にも様々なミーティングがあると思います。
ミーティングには様々な形式があり、それぞれメリット・デメリットがあります。
比較的実施している歯科医院が少なく、実施すると効果が上がるのは、経営改善のための方策を皆で検討するミーティングが挙げられます。
私のクライアントに開院8年になるA歯科医院があるのですが、この歯科医院では、なんと何年間もの間、スタッフとミーティングを実施したことがないという状況でした。
こちらの院長先生が、コンサルティングを依頼される時にお話されていたのは、
「売上が低下傾向なんですが、その理由がわからないんです。悪いところが見当たらないのでので、一度客観的な視点から医院をみていただけませんか?」
というものでした。
こちらの歯科医院にお伺いして、スタッフと個別に話をした時に、スタッフが口を揃えて言うのは、
「この医院で働く目的がみつからないんです。どうしてもモチベーションが上がりません。」
「私達は、院長のために働いているわけではありません。院長は利益を上げるために働けと言っているだけだと感じるんです。」
というような話でした。
つまり、この歯科医院では院長先生に対しての不信感(コミュニケーションの不足を要因とするもの)が大きく、その結果、スタッフのモチベーションが低下していたのです。
業績低下の要因はこれだけではありませんが、このことが大きなウエイトを占めると考え、その対策としてミーティングを実施することとしました。
ミーティングでは、5名のスタッフがそれぞれ、リコール率を上げるためには何をすべきなのか、紹介の患者様を増やすにはどうすればよいのか、患者様と円滑にコミュニケーションをとるにはどうすべきなのか、等のテーマを割り当て検討していただくようにしました。
このようなミーティングを月に一度実施するようになって以来、この医院では、コミュニケーションが円滑になりスタッフと院長先生との間に仕事以外の会話が増えたこと、スタッフの仕事に対する考え方が変化したこと、そして、スタッフのモチベーションが高くなったこと、院長先生がスタッフに任せることが出来るようになったこと、等の様々な効果があったようです。
是非、月に一度スタッフが中心となり、スタッフが運営する、スタッフのための経営改善ミーティングを実施してみてはいかがでしょうか?