- 2017-3-14
- 歯科医院経営成功のスパイス
業績好調な歯科医院に共通しているのは、「院長を中心としてスタッフ全員が患者様に満足していただくためには何ができるのかという視点で業務に携わっている」という院長先生をはじめとしてスタッフ全員の業務への姿勢があげられると思います。
ご存知のとおり、現在の患者様のニーズは多様化しており、画一的な満足の追求(CS)から個別の満足の追求(PS)を重視することが重要な時代になってきているのです。しかし、経営とともに、マネジメント、診療という3つの業務を同時進行する必要のある院長先生が実際にそれを実行することは、非常に困難なのです。
それでは、そんな多忙な状況でも、明日から簡単に取組める患者様満足への取り組みをいくつかご紹介いたします。
治療の終了時に花束
治療の終了日は、治療している側からは何でもなくても、患者様にとっては人生に1度しかない重要な日なのです。そういう意識でスタッフ全員が患者様に対応することが重要です。全員で患者様の立場に立って、共に喜ぶという姿勢が患者様を感動させ、スタッフの仕事のやり甲斐を生むのです。スタッフ全員で「おめでとう」のお声がけをすると同時にその素晴らしい瞬間をカメラで撮影し、患者様に差し上げるとよいでしょう。
院内展示会の実施
患者様の作成したアクセサリーや絵画、撮影写真、ぬいぐるみ、マンガ、等を募集し、展示するという展示イベントは大変好評なイベントです。ある医院では、1ヶ月間30人以上の作品が集まり、イベントが終了して数ヶ月が経過しても、「これも飾ってもらえないですか?」という患者様からの声があとをたたないくらいの反響のようです。
患者様のプライベート情報を共有化する
これは、患者様のプライベート情報をスタッフ全員で共有化し、楽しい会話で患者様の不安を低減するとともに、その後の患者様対応に活かすというものです。患者様の趣味や学校での出来事や勤務先でのお話、恋愛、健康、等の診察中に患者様と話した内容で、次回以降にその患者様が来院された時にコミュニケ-ションの材料となりそうな事項を記入するシートを作成・活用します。
この他にも、患者様満足を高める手法はいくつもありますが、患者様満足を考える時に重要なポイントは、患者様満足のために新しい取り組みを付加していく全員の意識だと思います。是非、患者様満足向上のための新たな取り組みを実行し続けていただければと思います。