- 2016-10-21
- コラム
歯科医院も企業の一種である以上、その頂点に立つ院長先生は、歯科医師として要求される知識・技能・経験に加え、『経営能力』が必要であることは、皆さまもよくお分かりだと思います。
以前、日本では過当競争状態に陥ってしまっているとお話ししました。
この中で、自医院を生き残らせるのは大前提として、自医院を成功に導くには、無策または惰性の経営では、他の歯科医院に太刀打ちすることはできないでしょう。
かと言って、ただ目新しいだけの実験的なプロモーションの繰り返しでは、一時的な話題の提供に留まりがちで、次につながることは少ないと思います。
また、研究熱心な院長先生にありがちなのですが、最新の歯科医療についての専門的な情報収集に優先し、経営者としての情報収集、学習を後回しにする傾向が見られます。
最新の歯科医療についての専門的な情報収集は必要でしょうが、経営者でもある院長先生は、それ以上に、経営者としての知識、能力を高める必要があるのです。
しかし、日々の経営・業務に忙殺され、経営について、じっくり学ぶ機会を作るのは簡単な事ではないかと思われます。だとすれば、短期間で成功する経営を学び、血肉とするには、黒字経営で、かつ成長している歯科医院から学ぶのが一番の近道です。
ハーバード大学大学院の教授で、マーケティング分野の研究で知られるレビット教授は、
「新商品やビジネスの新しいモデルは、大半は革新的なものではなく、模倣から生まれたものである」
と明言しています。これは歯科医院経営においても例外ではありません。
歯科医院経営において、院長先生が押さえておくべきポイントは、以下の4点が挙げられます。
1.物事には「本質」があり、その「本質」から離れたところに成功はないということ
2.同業者の成功事例から学ぶ「謙虚さ」をもつこと
3.異なる業種の成功事例から学ぶことのできる「柔軟性」をもつこと
4.ビジネス以外の様々な現象からもヒントを得て、それを歯科医院経営へ転化できる「応用力」を持つこと
「本質」「謙虚さ」は、正しいことを学習(模倣)する『姿勢』、「柔軟性」「応用力」は時代の変化に追随し、独創性のあるものを生み出す『原動力』となります。
日本でも「治療」から「予防」へ、「保険診療」主体から「自費診療」へと移りつつあります。
模倣は出発点とはなりえますが、ゴールにはなりえません。模倣に加え、自医院の独創性を創り出していけるかが、歯科医院経営を成功に導く鍵となります。
独創性は、最新の治療手法、医療機器を駆使した精度の高い診断、自医院のスタンス等、いろいろな視点、方法があると思いますが、大事なのは、創り出した独創性を歯科医院側から患者様に効果的にアピールすることです。
そのアピールにより患者様の琴線に触れることで来院され、それが継続されれば、おのずと結果および成功に結びつくことでしょう。
アピールする手段として、ホームページはとても有効な手段の一つです。
しかし、有効であるが故、諸刃の剣の面があり、無味乾燥、情報が古い、分かりにくい等のホームページですと、逆効果になりかねません。
効果が見込める例として、「歯医者が書いたデンタルブログ」のような患者様、患者様になりえる方に対して有用な情報を提示するのも一つの方法です。
ホームページを通じて、自医院の独創性を効果的にアピールし、患者様の来院につなげたいとお考えの方は、「こちら」にご相談下さい。