歯科医院イメージアップ大作戦!!~歯科医院をイメージアップするための秘訣

歯科医療白書によれば、国民医療費全体に占める歯科医療費の割合は、ここ10年間で大幅な減少となっているようです。

また、1日当り患者数は24.3人から23.1人へ、初診患者数も3.6人から3.4人へと、減少しています。(1999年度と2001度の比較)

このような環境の中で、歯科医院経営の勝ち組みと負け組みの差、いわゆる、二極化傾向が、今後は、さらに顕著になっていくことでしょう。

ここで、重要なのは、平均値が低下していても、数値を確実に伸ばしている医院が確実に存在するということです。

統計数値は、平均値でしかありません。

「全体の数値が下がっているんだから、うちの医院の業績が、少しくらい下がってもしょうがない」と考えるのは間違いです。

業績の良い医院が、存在するのであれば、その理由を探求することこそ重要なのです。

それでは、このような環境の中、業績好調医院に共通する特徴とし、どんなことがあげられるのでしょう?

ハーバード大学のレビット教授は「新商品やビジネスの新しいモデルは、大半は革新的なものではなく、模倣から生まれたものである」と言っています。

つまり、成功している歯科医院は、「成功している歯科医院あるのであれば、そこから成功事例を学ぶこと」、「歯科業界のみではなく他の業界の成功事例からも学ぶもつこと」、「ビジネス以外の社会現象等からヒントを得て、それを歯科医院経営へ取り入れること」、ということを徹底しているのです。

その徹底度合いの差が、大きな業績の差になってあらわれるということです。

物事には、どんなものでも本質があり、その本質から離れたところに成功はありません。

ですから、「繁盛医院の成功要因」、「他の業界で成功されている企業の成功要因」を徹底的に研究し、その本質をどのように取り入れるのか、それと同時に、歯科医院としてのイメージアップをどのように図るのかを3部構成でお伝えいたします。

「医院をランド化、イメージアップするとどんなメリットがあるの?」という質問を、日頃から多く受けますので、ここで説明していきましょう。

歯科医院で患者数を増やすためには、「新規の患者数を増やす」、「既存の患者を維持する」、という2つの方向しかありません。

一般的に、新規患者を獲得するコストは、既存患者を維持する時の5倍以上のコストが必要です。

新規患者と既存患者、どちらも同じ「1人の患者様」であることに変わりありませんが、1人の患者様を維持するためのコストと獲得するためのコストは、大きな差があるものなのです。

どんなに多くの新患を獲得することができても、既存患者を維持することを考えていかないと医院経営は好転しません。

ここで、医院のイメージアップを図ることによるブランド化で、事前に医院に対する潜在患者の信頼感が高くなりますから、はじめて来院する場合の来院障壁が小さくなるメリットがあります。

また、既存の患者にとっては、自分の通院している医院がブランド化されることで、通医院すること自体がステイタスになってきますので、他の医院へ転院するケースが少なくなります。

同時に、多くの方が知っている医院ですから、紹介される方が紹介しやすくなることから、口コミが起こりやすくなるのです。

つまり、既存患者の満足度を高めることにより、失患を最小限に食い止めることもできます、新患を獲得することにもつながるのです。

それでは、イメージアップのためには、どのような取り組みがあるのででしょうか?

歯科医院におうかがすると、待合室に歯科関連の新聞や雑誌の切り抜き、はじめ、歯科関連のポスターを待合室の壁一面に貼られている医院をよく見かけます。

しかし、いくら待合室で自費等の歯科関連情報を提供しようとしても、待合室の患者様は、雑誌を読んだり、DVDの映像を視たりと、歯科関連のポスターやリーフレットをじっくりとみる機会は、意外と少ないものです。

ですから、待合室では、これらをいくら一面に貼ったとしても、効果が期待できないばかりか、待合室の雰囲気を壊しかねません。

全体の雰囲気を壊さないよう、適度に貼っていく必要があるのです。

それに対して、診察室はどうでしょう?

診察室に歯科関連情報のポスターや自費の紹介ポスターを貼られている医院は、意外と少ないものです。

診察室の患者様は、口をあける、うがいをする、以外は、何もすることがありませんから、ユニットでは、手持ち無沙汰でしょうがないのです。

そんな時に“ちょっとした歯科の情報”があれば、患者様は注目するものです。

ユニット上に座っている患者様の視線の高さに、患者様に知っていただきたい情報や、患者様が興味を持ちそうな情報を掲示することで、患者様と話しをするきっかけを作ることができるのです。

そこに掲載するポスターの内容次第で、「他の医院とは、ちょっと違うな」、「他の医院では、こんところまで配慮していないなあ」、というように医院のイメージアップを図ることができるのです。

あるクライアント様では、このようにユニット周辺での情報提供を行ったところ、待合室で同じ情報を掲示しても質問されるケースは少なかったのですが、ユニット上で掲示したケースでは、スタッフへの質問機会が増え、コミュニケーションが円滑化したことで、信頼感が高くなり、口コミが増加したということです。

結果的にイメージアップにつながったということです。

これは、ほんの一例にすぎません。

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