- 2005-8-15
- コラム
歯科医院の皆様方は、今日から通常通りの診療という方が多いのではないでしょうか。
私の夏季休暇のほとんどの時間は執筆活動に時間をさいています。
クインテッセンス出版の歯科医院経営向けの経営誌「歯科医院経営」の毎月の連載、ブログ、メルマガの連載、そして、秋に出版予定の経営書の連載と、最近は、文章を書く機会が多く、文章のデキは別にして、執筆を全くしていなかった時代と比べると書くこと自体には慣れてきたのではないかと思っています。
「使わない筋肉は衰え、使う筋肉は成長する」、文章を書くこともそうですし、人前で話をすること、経営に関しての決断も、そうだと思います。
自分自身のつけたい筋肉を明確にして、それに集中することが重要なのでしょう。
それでは、今日も元気にいってみましょう!
今日は、歯科医院での患者様へのコンサルティングについてご報告していきましょう。
私のクライアント様の中で、コンサルティングを導入することにより、患者様との信頼関係が強固になり、口コミが増えると同時に、15%を下回っていた自費率が、1年後には30~40%へアップしたという医院が数多くあります。
コンサルティングをはじめたいという医院は多いかと思いますが、「どうやってはじめればよいのかわからないので、はじめられない」という医院が多いようです。
そこで、今日は、コンサルティングを実施する際に注意するポイントをあげていきましょう。
カウンセリングを実施する際には、カウンセリングのアポイントをしっかりアポイント(15分、または30分枠で入れていく)に入れていくことが重要です。
これを実施しないケースでは、時間の制約からカウンセリングがルーチン化できない状態におちいりやすくなりますので、注意が必要です。
また、それぞれの治療の中でカウンセリングのタイミングをしっかり決めること、何回目の治療のどのタイミングで何を話すのかを標準化し、ドクターではなく、スタッフがコンサルティングを実施することが重要です。
人的な余裕が必要になりますが、終了までに4回目のコンサルティングを行います。
このコンサルティングでは、「80歳になった時の残存歯数は、定期的に歯科医院にメンテナンスに来院された方とそうでない方と比較した場合、3倍以上の差になってあらわれること」など、メンテナンスの必要性を啓蒙していきます。
<ポイント>
・コンサルティングのタイミングを決め、忙しくても必ず実施することを徹底する
・スタッフが中心となってカウンセリングを行える体制をつくる(難しい症例等は歯科医師がカウンセリングを行い、その後にスタッフが患者様の質問を受け付ける等、必ずスタッフがカウンセリングをする時間を設ける)