- 2005-7-15
- コラム
今日は、コンサルティングで岡山にきています。
この地域では、凪(なぎ)といわれる無風状態により、気温以上に体感温度が高く感じられます。
私も広島県出身ですので、この凪には慣れているはずなのですが、この暑さは、非常こたえます。
この暑さに負けずに、さあ、今日も元気にいってみましょう!
プロボクサーをしていた20代の頃、バンタム級というクラスで試合をしていたため、試合前日の計量日には、53.5kgに体重を落とす必要がありました。
私の当時の体重が約60kgだったため、試合までの2週間で約6kg以上の減量していたわけです。
それにしてもボクサーほど、恵まれない職業はありません。
4回戦ボーイの場合には、減量をした上で厳しい練習を繰り返し行い、ファイトマネーは一試合で6万円でした。
6回戦、10回戦になれば、ファイトマネーが上がることが明確なので、頑張れるのかもしれませんが、本当に恵まれない職業だと思います。
そんな経験から、歯科医院で働くこと、一般企業で働くことは、恵まれていると感じますが、それを経験していない方に理解をしていただくことは難しいことです。
ということで、今日は、スタッフが歯科医院で働くことに満足して、モチベーションを上げるために必要な要素は何なのかについてご報告していきましょう。
ハーズバーグは、動機付け=衛生理論の中で、動機付け要因(スタッフのモチベーションを高め、やる気にさせる要因)として、「スタッフが達成感を感じられる仕組みをつくること」、「スタッフに権限を与えること」、「仕事そのものにやり甲斐を感じられるような、仕事を与え続けること」、そして、「責任」、「昇進」をあげ、衛生要因(不満足感を低減する要因)として「会社の方針を明確化すること」、「業務内容に応じた適正な給与を支払うこと」、「人間関係を円滑にすること」、「作業条件を整備すること」、等をあげています。
<動機付け要因(スタッフのモチベーションを高めやる気にさせる要因)>
■ 「スタッフが達成感を感じられる仕組みをつくること」
■ 「スタッフに権限を与えること」
■ 「仕事そのものにやり甲斐を感じられるような、仕事を与え続けること」
■ 「責任」と「昇進」を与える
<衛生要因(不満足感を低減する要因)>
■ 「医院の方針を明確化すること」
■ 「業務内容に応じた適正な給与を支払うこと」
■ 「人間関係を円滑にすること」
■ 「作業条件を整備すること」
つまり、給与に関連する制度の充実は、スタッフの働く上での不満足感を低下させる要因にはなりえますが、自分自身の能力以上の貢献をしようというような動機付け(モチベーションアップ)の要因につながる可能性は少ないということです。
このように動機付けの要因と衛生要因をバランスよく組み合わせながら、スタッフのモチベーションアップを図る必要があるのです。
経営者に中には、給与さえ高く設定すれば、スタッフのモチベーションが上がると考えている方もいらっしゃいますが、それは一時的なことです。
長期的にスタッフのモチベーションを上げるためには、動機付け要因に記載されているように、スタッフの「頑張りを認める」、「常にスタッフの自己重要度を満たしてあげる」、「達成感を味わえるような仕組みを作る」、「自己実現可能な組織づくりを行う、このような組織の仕組みを作ることが重要だということです。
動機付け要因と衛生要因を理解して、歯科医院経営に成功していきましょう!!