- 2005-8-8
- コラム
みなさん、デンタル・マーケティングの
寶谷 光教(ほうや みつのり)です。
今日もコンサルティングの中で発見したこと、新たな気づき、感心したこと等を「歯科医院経営成功のアイデア」を通じて皆様にご報告致します。
6日(土)に無料経営相談で、京都府の日本海側で最大の市である舞鶴市へ行ってきました。
(注)無料経営相談の受付には、まだ間に合います。弊社WEBサイトからお申込ください!!
東京から片道5時間の道のりでしたが、私の育った広島県呉市と共通点(海上自衛隊、海上保安大学校、赤レンガ倉庫、等のある街)が多く、はじめての訪問にかかわらず懐かしさを感じる良い雰囲気の街でした。
舞鶴市と呉市とは、互いに『肉じゃがの発祥の地である』と主張しているというエピソードも、肉じゃがが、海軍料理(脚気対策)として考案されたことが、その要因としてあるのでしょう。
それでは、今日も元気にいってみましょう!
経営の目的とは、何でしょうか?
経営の目的とは、経営者の理念(ロマンを具体化したもの)を達成することであり、売上高や利益はそのための手段として欠かせない要素です。
マルコム・ボルドリッジ賞(MB)や日本経営品質賞(JQA)では、自社のお客様に提供するコアバリュー(独自貢献点)を明確にすることが、強い経営体質を作る上での重要事項だと示しており、コアバリュー(独自貢献点)の明確化のためには、理念を明示することが重要なのです。
企業の提供するサービスや商品の品質を保証するISO9000sのようなマネジメントシステムにおいても、企業理念やビジョンが明確であり、それが自社の従業員にまで浸透しているかどうかを重要視しているようです。
このように、商品、店舗、サービスといった可視領域(目に見える部分)よりも、ビジネスコンセプトや理念、ビジョンといった不可視の領域(目に見えない部分)が注目される時代になってきているということはまちがいありません。
このことは、歯科医院経営と全く無縁のものではありません。
ビジネスコンセプトや理念、ビジョンといった不可視の領域を意識した経営が、今後、この業界でも求められることでしょう。
<医院理念関連の病状とその活性化策>
1.医院に長期展望・ビジョンがなく、社員は先行きに対して不安を持っている
⇒ 経営者自らが経営ビジョンを描く
2.医院理念や従業員の行動指針は存在するが、全く機能していない
⇒ ミーティング等で理念の意味について考える時間を持つ
3.患者様に医院理念をアピールしていない
⇒ 院内掲示板を活用したり、医院パンフレット、HPで理念をアピールする
4.医院理念は存在するが、形式や短期的な売上ばかりにこだわるスタッフが多い
⇒ 全体でのミーティングや個別のミーティングで、院長の経営に対しての考えを話す
5.与えられた仕事を与えられた時間までにやればよいという風土が院内全体にある
⇒ 経営理念と合致した評価制度の導入を検討する
6.組織図はあるが、機能していない
⇒経営理念を基に、組織の再編成を行う
7.従業員の定着率が悪い
⇒ 理念と従業員の教育システム、評価制度のリンクを図り、スタッフと共有化する
8.目標はあるが、具体的な方法論、行動計画への落とし込みがない
⇒ 経営理念を基に従業員の目標を管理するシステムを構築する