- 2005-8-3
- コラム
今日は、昨日の岐阜のクライアント様でのコンサルティングを終えて、東京への新幹線の車中でこのブログを書いています。
昨日の岐阜のクライアント様では、診療終了後に10名のスタッフとH先生、そして、私で食事をとりながらの楽しい時間をすごすことができました。
H歯科の皆様、ありがとうございました。
それでは、今日も元気にいってみましょう!
今日は、最近、読んだ本の中で、興味深かった1冊をご紹介します。
相手のイエスを引き出す能力について書かれた本で「影響力の武器」という題名の本です。(著者:ロバート・B・チャルディーニ、発行所:誠信書房)
この本の冒頭に、以下のような一説があります。
図書館のコピー機の前にいる人に、2通りのパターンで、次のような要請をした時の受け手の反応についてです。
パターン①:
「すみません、5枚だけなんですけど、急いでいるので、先にコピーをとらせてくれませんか?」
パターン②:
「すみません、5枚だけなんですけど、先にコピーをとらせてくれませんか?」
ロバート・B・チャルディーニ氏によると、この2つの言い方で、順番を替わってほしい旨を告げた場合に、①の方法だと94%の方が承諾し、②の方法だと60%方しか承諾してくれなかったそうです。
相手にYESとい言わせたい時には、「要請」だけでなく、「理由」を加えることで、こんなに差が出るということです。
そして、理由を言われて要請された場合の承諾率94%だという数値は、人間は理由のある相手の要請を拒否できないようにプログラミングされているのだと思います。
当たり前のこととはいえ、数値であらわすことで説得力が格段に向上しています。
歯科医院においても、患者様へのカウンセリング時に、つい、こちらの言いたいことをいうのみでなく、「○○なので、このようにされると良いですよ」、というような言い回しをしたほうが効果的だということです。