- 2017-12-4
- コラム
歯科医院を経営される皆様と、毎日のようにコンサルティングを通じてお会いしいるわけですが、コンサルティングの現場で受ける一番多い相談は何だと思いますか?
そうです。ヒトの問題ですよね。
組織は人で決まるわけで、そこにいるヒトが成長すれば組織自体も伸びていくことから、経営者の関心事として大きな比重を占めるのは当然のことです。
組織が成長していくには、そこで働くスタッフの一人ひとりが、当事者意識を持って業務に取組むこと、一体化して業務に取組むということが必要になってきます。
つい先日もクライアントの歯科医院様へおうかがいすると「どうしてもスタッフのモチベーションが上がらないんですけど、どうすればよいのでしょうか?」という質問を受けました。
本当にこの問題は、組織がどんなステージになっても出てきますね。
マネジメントノウハウって、学校で教えてくれませんから、経営者にとって毎日が勉強だということでしょうか。
まあ、それを解決するために私たちコンサルタントがいるわけで、今日は、どうすれば解決に近づけるのかをご報告していきましょう。
その時に知っていただきたいのが「2:6:2の原則」なんです。
皆さんは、組織における「2:6:2の原則」ってお聞きになったことがありますか?
お聞きになられたことがあるという院長先生は、かなり経営について勉強されていらっしゃる方ですね。
一般企業の経営者にお聞きしても、知らない方のほうが多いくらいですから。
この原則が意味するのは、どのような組織においても、スタッフのモチベーションは、上位から下位まで2:6:2の割合に分かれるというものです。
つまり、モチベーションの非常に高い上位の20%のスタッフと、やる気があるわけでも無いわけでもないどちらつかずの60%のスタッフ、そして、モチベーションが極端に低い20%のスタッフで構成されるということです。
ここで重要なのは、上位20%のスタッフのモチベーションを高め、中位60%のスタッフの意識を上位の20%に近づけることです。
そうすることで、下位20%のスタッフに良い影響を与え、結果的に底上げを図っていくことが重要になってくるのです。
ですから、まず実施する必要があるのは、上位の20%を徹底的に評価することです。
上位の20%を評価することで、中位の60%に「自分も頑張らないと」と思わせることがポイントです。
「頑張ったスタッフがいれば、そのスタッフを徹底的に誉める」これは、本当に基本中の基本なのですが、実際には、なかなか難しいものです。
意識して朝礼やミーティング時に、頑張っているスタッフを誉めることを徹底することからはじめていきましょう。
それを継続することで、必ず、組織の一体化が図られ、業績向上に結びついていくのです。
さあ、皆さんも、是非、明日から意識して、頑張っているスタッフを誉めることを徹底してみてください。