- 2005-7-9
- コラム
先日、当社のウエッブ・営業事業を担う若手社員の採用のために、25歳のSさんの採用面接を行いました。
Sさんは、大学卒業後にコンピューターの基盤製作会社で営業を2年ほど、経験しているとのことでした。
日頃の面接では、面接時に、質問シートの記入や性格検査を実施した上で、面接を行っていますが、Sさんと会って話をするうちに、人間性の高さとともに仕事に対する価値観が近いことを確認できたため、書類への記入は一切省略し、サイバーエージェントの藤田社長の「渋谷ではたらく社長の告白」を「コレ、読んでみれば」と言って彼に手渡し、面接を終了しました。
そして、昨日、彼から下記のようなメールが届きました。
<Sさんからのメールの内容>
「早速ですが、お借りした『渋谷ではたらく社長の告白』読ませていただきました。衝撃を受けました。
現在の藤田晋氏の場所まで、どのような過程で至ったか。
読んでみると、大学前半までは自分と同じような平凡な学生で
あったことの驚きと、そこからの飛躍に更に心を打たれまた。
あったことの驚きと、そこからの飛躍に更に心を打たれまた。
同じ人間でありながらここまでの差ができるのかと、自分へ情けない気持ちと、自分への期待感を覚えました。
また、藤田晋氏は良い人間関係、出会いに恵まれ、それも自分の行動力や努力によって手にしたものがとても大きな財産になっていることが解りました。
そしてこの本を読めて良かったと思いました。ありがとうございました。」
・・・以下、省略・・・
Sさんからのメールを読んで、あらためて経営の原点を考える機会となったのです。
「夢を実現するために最も必要になる手段は、お金であること」。
これは、紛れもない事実であり、経営にとって「お金」というのは、人間にとっての「空気」のような存在であると思います。
人間にとっての「空気」とは、存在することがあたりまえであり、なくなってしまえば死が待っているだけですし、経営もキャッシュが枯渇すれば倒産が待っているだけです。
しかし、ここで言いたいのは、人間は「空気」のために生きたりはしないということです。
これは経営に関しても同じだと思っています。
もちろんお金は不可欠ですが、私にとっての経営の目的とは、永遠に存続できる組織を作ること、経営者が変わったとしても、まわる仕組みを作ること、基本的には、そう考えて、コンサルティング、経営にあたっています。(クライアント様のコンサルティングへのニーズが短期的な場合には、この限りではありません)
永遠に存続するためには、組織が、社会に対して何らかの価値・意義を提供し続けなくてはなりません。
前述のSさんのよう人材が、成長できるステージを作ることこそが経営者の役割ですし、人材が成長することで、組織が成長し、社会に対する存在価値も高まっていくものと思います。
もちろん、それは、歯科医院の組織にも同じことが言えると思います。
是非、ご自身の経営の目的を再確認していただければと思います。
デンタル・マーケティングは、少しでも、皆様の歯科医院の経営改善のお手伝いが出来ればと考えております。