- 2005-10-17
- コラム
ここ2~3日、体調がおもわしくなく、久しぶりに何も考えずにTVを視ながら過ごしていました。
日常生活の中で、TVを視る時間は、非常に限られているのですが、TVのコンテンツも、受動的ではありますが、視ると参考になるものが数多くあると関心させられました。
その中で、“欽ちゃん”こと萩本欽一監督ひきいる茨城県のアマチュア野球クラブであるゴールデンゴールズの話題がありました。
再三マスコミにも取り上げられているので、皆さんもご存知かと思いますが、1試合の観客動員数が15,000人を超えるなど、プロ顔負けの人気を誇る野球チームになっているようです。
「欽ちゃんがなぜ野球チームを持つのか?」ということに関して、以前から不思議に思っていましたが、この番組で、ようやく、その疑問が解けました。
欽ちゃんは、コント55号の時代から、多くの人に「笑い」を提供することに徹しており、笑いをとることに関しては、誰もが認める第1人者です。
しかし、笑いのプロである欽ちゃん曰く「ある時から、コメディアンで最も大切なことは笑いをとることではなく、人の心をつかむこと」だと感じるようになったそうです。
「笑い」だけでなく、「悲しみ」、「喜び」等、様々な人の感情を大切にしていきたい、それを、欽ちゃんが好きな野球を通して、スポーツ観戦するということに加えて、「笑い」、「喜び」、「ふれあい」等、真のエンターテイメントを体験してほしいということなのでしょう。
さて、歯科業界の話にもどりますが、日本歯科新聞社の調査(サンプル数500人)では、患者が考える「良い歯科医院」のイメージに、1位:ドクターの技術67.0%、2位:丁寧な説明27.6%、3位:スタッフの接遇3.0%、4位:インテリアが綺麗0.4%という結果になっているようです。
歯科医院経営者の皆様が、欽ちゃんが「笑い」だけを追求していないように、歯科医院が口腔内の疾患に対してアプローチするだけでなく、患者様の心をつかむために、何が必要なのかを考えることが重要だと思います。
また、私達のような歯科医院のサポート企業も、歯科医院に商品を納める、サービスを提供するということだけでなく、歯科医院やそこに勤務する人たちが何を求めているのか、何を解決したいのかを理解するためのアンテナの感度を上げていく必要があることをあらためて感じました。
よく、スタッフが患者様に「歯は大切ですから」という話をしますが、歯が大切ということ以上に、一人一人の患者様に「○○さんの歯が、大切なんです」ということを伝える必要があると思います。
このコラムの内容が、皆様の歯科医院経営のお役に立つことができれば幸いです。