- 2016-3-2
- コラム
「経営の目的って何なのでしょうか?」
このことについて明確に答えることの出来る院長先生は以外と少ないと思います。
経営の目的とは、院長先生(医院)の理念を達成することであり、売上高や利益は、そのための手段として重要な要素ですが、目的自体ではありません。
サービスや商品の品質を保証する規格であるISO9000においても、企業理念やビジョンが明確で、それが従業員にまで浸透しているかどうかを重要視しています。
つまり、商品、店舗、サービスといった目に見える部分よりも、ビジネスコンセプトや理念、ビジョンといった目に見えない部分が重要視される時代になっているということです。
「経営目的など綺麗事だよ。」
「売上・利益が一番大切に決まっているじゃないか。」
と言われる方もいらっしゃいます。
しかし、歯科医院が長期的に繁栄するには、この綺麗事こそが非常に重要であり、それに従業員が共感してこそ、イキイキと仕事に取り組むことができ、患者様が来て下さり、その結果、売上や利益につながるということは、日本の産業史からも明らかです。
ちなみに、日本の法人企業数は150~160万社といわれていますが、その中で、100年の歴史を超える企業(100年企業)は、わずか13,000~14,000社と全法人の1%も存在しないのです。
これら100年以上の歴史を持つ企業に共通するポイントは、経営理念の明確化、共有化が挙げられます。
「経営」というコトバは、「お経(おきょう)」を「営む」と読めるのです。
経営者(院長先生)が、ご自身の理念を毎日のように従業員に語り、従業員が理解し、自覚できるような仕組みを作ることが不可欠なのです。