- 2016-9-30
- コラム
ホームページ、紹介、通りがかり、看板、チラシ等、集客にはさまざまな方法があります。
この中でも、来院理由のおおよそ半分を占めるのが『ホームページ』であり、集客に関しては、紹介、通りがかり、看板、チラシがきっかけであってもホームページを見て来院するケースがほとんどです。
つまり、『集客のハブ(中核)』となるわけです。
ネット文化が根付いた中で、Facebook、Twitter等の、認知されるきっかけとなるツールが時代とともに増えるわけですが、ホームページを見る、つまりハブとなることは変わりがありません。
その集客した患者様をリピート化し、時には、自費診療を体験してもらい、歯科医院のファンになってもらうことが、歯科医院の繁栄には欠かせません。
それぞれの歯科医院に課題はあり、その課題をいち早く見つけ、課題を解決するアクションを起こす必要があります。
課題の発見方法ですが、まずは、ご自分の歯科医院に何が欠けているのか、数値で確認できる状態を作ることから始まります。
集客の部分でしたら、毎月の新患の来院経路は必須ですし、具体的な説明をするとホームページが少ないのであれば、改善が必要ですし、紹介が少なければ、満足度に問題があると考えられます。
感性では、人それぞれ異なる解釈が出来ますが、数値はすべてを物語ります。
リコール率、リピート率、月来院回数、自費率などの指標を決めて、毎月、比較検討していきます。その数値から、何が問題なのか仮説を立てていきます。
その数値を見て、いち早く異変に気付くことが出来る状態を作ることが鍵となります。
全国各地、問題が存在しない組織は存在しませんので、何が問題なのかを洗い出し、優先順位をつける必要があります。優先順位についてお勧めなのが、重要性と緊急性というマトリクスツールです。
皆さまご存じと思います、ステーブン・コビー氏の『7つの習慣』の中でそのマトリクスを紹介していますので、是非参考にして下さい。
多くのクライアント様の活動を見てみると、普段の活動・行動がいかに緊急という基準で行動しているかがわかると思います。しかし、院長=経営者にとって、本当に重要な活動は、
第二領域(緊急でないが、重要)
にあります。是非とも、このマトリクスを元に、課題をまとめてみて下さい。
最終的には、どういう状態が好ましいのかゴール設定し、そのイメージが映像に近くなればなるほど、達成可能性は高まります。イメージが出来ていないと、達成出来るはずがありません。
ユニクロの会長である、柳井さんも『一勝九敗』という本を書かれていましたが、
「何が成功して、何が失敗するのかは、結局はやってみなければわからない」
ということのようです。しかしながら、歯科医院の院長先生は、経営者であり、歯科医師でもありますので、「失敗してはいけない」という志向が強いようです。
それは患者様を守る上で、とても重要な危機管理能力だと尊敬できる部分でありますが、「治療」と「経営」は、あえて、それぞれ考え方を分けたほうが良いと感じています。
今回は、集客という切り口から、管理指標の重要性について説明しました。
集客は患者様が少ない医院では上記の第一領域に入りますが、本来は第二領域に属するべき項目です。
そして集客の策として、第二領域にある「医院を良くするためのシステム作り」の中に「集客」の要素を組み込むのも一つの方法です。
例えば、「歯医者が書いたデンタルブログ」のようなものを立ち上げれば、ブログが「医院をよくするためのシステム」になり、良質のコンテンツが「集客」に結びつきます。
一度ご覧になってみてはいかがでしょうか。